移動平均線

移動平均線

株価や外国為替のテクニカル分析において使用される指標です。グランビルの法則でも有名な、アメリカのJ・E・グランビルによって相場分析に利用されるようになりました。

移動平均線は、過去の一定期間の終値の平均値を結んで1本のラインとしたものです。例えば、8日移動平均線であれば、過去8日間のローソク足の終値の平均値をとることになります。

移動平均線8SMAのサンプル

移動平均線よりも上位にある場合は上昇トレンド、下位にある場合は下落トレンド、また移動平均線の向きが上向きの時は強気局面、横ばいなら方向感のないもみあい局面、下向きなら弱気局面と考えられます。

通常のチャートソフトでは、期間の異なる移動平均線を複数表示できるようになっており、移動平均線の多重表示が可能です。この移動平均線の多重表示は、様々な時間軸における相場の流れを1画面で把握することができ、トレンドを把握しやすくなります。

移動平均線は、テクニカル分析の指標として最も基本的なものであり、多くの投資家によって用いられています。また、MACDやGMMA、ボリンジャーバンドなど、移動平均線をベースとしたテクニカル分析指標も数多く開発されています。

移動平均線の種類

  • 単純移動平均線(Simple Moving Average : SMA)
  • 指数移動平均線(Exponental Moving Average : EMA)
  • 加重移動平均線(Weighted Moving Average : WMA)

移動平均線は価格の平均をとる性質上、最新の値を反映しにくいという特性があります。そのため、直近の値の比重を高めて計算し、直近の値動きに敏感に反応するタイプの指数移動平均線や加重移動平均線も開発されています。

グランビルの法則

グランビルの法則

トレーダーが求めてやまない最適のエントリーポイントは、移動平均線とレートの位置関係から8つのエントリーポイントを示したグランビルの法則によって明らかにされています。

詳細は、グランビルの法則の項を参照してください。

軽視される移動平均線

移動平均線はテクニカル分析の基本であるため、しばしば軽視されることがあります。とくに、インジケーターをデコ盛りしたがるトレーダーにこの傾向が強くあるようです。

「移動平均線なんて知ってるよ」「移動平均線なんて古いでしょ。最新のテクニカル指標を教えてよ」という人にかぎって、表示させているだけで移動平均線を見ていないものです。インジケーターの設定値の組み合わせにこだわったり、インジケーターのクロスを買いサイン・売りサインとして値動きを見ずにトレードしたり、基本をおそろかにして小技に執着しているとなかなか勝てないものです。

まずは基本の移動平均線を徹底的に習熟するところから初めてみてはどうでしょう。移動平均線だけで勝っているトレーダーも少なくありません。